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5.12 プロフェッショナル修斗後楽園ホール大会 セミファイナル清水VS征矢 インタビュー
征矢貴「実は僕もまだ若いので、ここから上位ランカーを倒していきたい」
――昨年出場したインフィニティリーグを振り返っていただけますか?
「1年を通して試合日程が決まっている中でコンディションを整えるというのは、すごくいい経験になったと思います。前半は少し結果を出せませんでしたが、後半は連勝することもできて調子を取り戻せたかなと思います」
――第3戦・第4戦は2連勝という結果でしたが、どんな変化があったのですか?
「1戦目・2戦目はリラックスすることを意識してやったんですけど、自分の場合、それだとエンジンがかかるのが遅くて…。それで1Rにポイントをとられて、2Rに挽回しないといけないという試合が続いてしまいました。それに途中で気付いて、後半戦は1Rから攻めることを意識した試合をするようになって、それが結果につながったんだと思います」
――自分はアグレッシブに戦った方がいい選手だと再確認しましたか?
「はい。やっぱり自分はそういう選手だなと思いました」
――今大会では清水清隆選手と対戦が決まりました。オファーを受けた時はどんな心境でしたか?
「清水選手が修斗に出るようになってから、いつか戦うこともあるだろうなと思っていました。なのでオファーを受けた時は『分かりました。お願いします』という感じでした」
――清水選手はパンクラス王者としても活躍していましたが、どんなファイターとして見ていましたか?
「昔ちょっと練習していた時期もあったんですけど、試合になると練習以上の強さを発揮する選手だなと思っていました。試合を見ていると、スタミナと気持ちの強さで最後まで動き続けることが出来るタイプなので、本当に強い選手ですよね」
――対戦相手としてどんなファイターだと分析していますか?
「今までは打撃を見せておいてテイクダウンして削るというスタイルでしたが、前回の大里洋志戦でもパンチでKO勝ちしているので、危険な打撃を持ち合わせているコンプリートファイターだなと思います」
――穴が少ないファイターだと思いますが、どんな試合で勝ちたいと思っていますか?
「相手に合わせない戦い方ですね。清水選手は動き続けるタイプですが、僕はそれに付き合わないで自分の試合を貫きます。それをやるためにもしんどいことをやる覚悟でリングに立ちます」
――フライ級は田丸匠選手や覇彌斗選手など新世代ファイターの活躍が目立っていますが、それについてはどう感じていますか?
「実は僕も年齢で言ったら22歳なんで、田丸選手や覇彌斗選手と同世代なんですよ。僕の方がキャリアが長いから同世代とは思われないですが…実は僕もまだ若いので(笑)、清水選手をクリアして、ここから上位ランカーを倒していきたいです」
――それでは最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。
「いつも通りみんなが興奮する試合をしたいので応援よろしくお願いします」
清水清隆「一戦一戦が崖っぷち、進退もかけた博打です」
――3月の大里洋志戦では見事なKO勝利でしたが、あの試合を振り返ってもらえますか?
「結果はよかったんですけど、そこまでのプロセスはあまりよくなかったかなと思います。手放しで喜べる試合ではなかったです」
――練習してきたことが出せなかったのですか?
「そうですね。試合は練習と違うものだし、もっと色々ああしようこうしようと思っていたんですけど…結果がハマっただけで、もう一回やれと言われればできないですね(苦笑)。今回はそこを修正して準備しています」
――清水選手は昨年9月に約9カ月ぶりに復帰し、そこから2連勝しています。今はどんな心境で戦っていますか?
「いつもいっぱいいっぱいで試合をしていますし、自分のキャリアも終盤なんで『負けたらあとがねえな…』と思ってやっています。そういう気持ちが今までよりも強くなっているかもしれませんね」
――4連敗してからの復帰という部分では精神的にも辛い時期だったと思います。
「復帰した一発目の試合は秋葉尉頼が事故で亡くなったあとの試合だったので、あれは背中を押してもらった感じですよね。やらなければいけないのは当たり前なんですけど、TRIBE TOKYO M.M.Aの最年長で引っ張ってきた人間として落とせないという気持ちでやりました。復帰まで約9カ月間ほど休んでいて、そこで気持ちがダレることはなかったんですけど、客観的に僕は見ていたトレーナーから『最近どうした?』と心配されることもあって…今思うと負けるべくして負けていたんだなと思います。連敗中は色々なことが重なって、それが全部試合に出ちゃったんだと思います」
――復帰後はコンスタントに試合を続けていますが、またどんどん試合をしていきたいですか?
「ここから浮上していけば、また今までとは違うものが見えてくると思います。そう思う一方で、負けたら進退を考えなきゃいけないという博打だと思います」
――対戦相手の征矢貴選手にはどんな印象を持っていますか?
「若いのに入場曲が浜田省吾ですよね? 年齢の割には渋いなっていう印象ですね(笑)」
――ファイトスタイルの印象はいかがでしょうか(笑)?
「征矢選手が少しTRIBEに出稽古に来ていたこともあって、練習したこともあるんですよね。軽く見ているというわけではなく、TRIBEスタイルでMMAをやれば大丈夫かなと思っています」
――改めてここからどんな試合をしていきたいと思っていますか?
「一戦一戦が崖っぷちなんで、結果を出せなかったら進退をかけないと…と思いながら一回一回の練習を頑張って、試合を作る感じですね。修斗のフライ級は若い選手が活躍していますけど、僕は一戦一戦最後になるかもしれない覚悟で戦って必死に勝ちに行くだけです」
――清水選手の試合を楽しみにしているファンのみなさんに一言お願いします。
「今回もKOかサブミッションで終わると思うので見逃さないでいて欲しいです」